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口腔細菌
Persister
抗生物質などのストレスに対し生き延びる細菌を「Persister(パーシスター)」という。これは遺伝子変異によるものではなく、集団のごく一部がとる表現型である。口腔内の細菌が形成するバイオフィルム中にもPersisterは存在しており、この存在が歯周病などの治癒の妨げになったり、再発の原因の一つとなっていると考えられる。そのため、口腔細菌が形成するPersisterを研究することで、口腔疾患を防ぐ治療法の開発に取り組んでいる。
バイオフィルム形成抑制
口腔細菌は歯面や歯周ポケットでバイオフィルムというコミュニティを形成することで歯周病やう蝕を引き起こす。歯周病原性細菌が形成するバイオフィルムを抑制する研究を行っている。
殺菌と増殖抑制
細菌の殺菌法は様々あり、代表的なものでUV照射、オートクレーブ滅菌、エチレンオキサイドガス(EOG)などがある。歯科用のタービンなどもオートクレーブやEOGによって滅菌処理が行われているが、処理に時間がかかることや材料によっては利用できないこと、また毒性ガスの残留が懸念されることなどの問題がある。そのため、活性酸素種に着目した簡便で低コストかつ人体や環境に全く影響の出ない殺菌処理法の開発に取り組んでいる。
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